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僕は、投球練習に励んでいた。僕の球はコントロールと引き換えにスピード、どちらかしか選べないという素人丸出しの投球だ。この前と違って僕たちはいろいろなものを買い揃えた。まずキャッチャーミットを買った。その店にある一番安いのだ。そして硬球も三つ買い揃えた。一番大切なのは、バットである。僕はすでに一本持っていたのだが、友人にとっては重すぎたらしい。
僕たちをここまで燃え上がらしたのには理由がある。一度、僕達は真剣に勝負をしたのだ。僕が投手で、彼がバッター。彼のバッティングスタイルは、なんと言うか、一番タイプが七番八番タイプである。バットを短く持つ彼の目は、何か自信に満ちたものだった。それに対し、僕はどこかナーヴァスだったのかもしれない。・・・・このブログは野球を語るものでもなければ、プロジェクトも野球には関係ないので、ここでは詳細は書かないことにしよう。彼がもっと軽いバットが必要になったのは言い訳かもしれないが。 その時の真剣勝負にたくさんのギャラリーの方々に来ていただいた。両手で数えれないほどである。ただ手が三本あれば十分ではある。(どのような職業かによるのかも知れない。ある職業の人は、たまに計算が合わない事もある。)ギャラリーの中にあの三人組はいた。シンデレラは僕の友人を祈るように見つめていた。友人もそれに答えようと必死だった。それに対し僕も必死だった。ものすごいストレートを投げて、南チャンを振り向かそうと死に物狂いだった。ただ、それは僕の一方通行ではあったが・・・。 僕の渾身の投球が三つ目のストライクを記録したとき、友人はがくりと膝から崩れ落ちた。うなだれる友人に、駆けつけて慰めるシンデレラ。勝利の雄叫びをあげる僕にギャラリーの視線は冷たかった。ギャラリーの視線に僕も気づき、そして後悔をした。 「なぜ俺は、あそこでスカーンッと打たれなかったんだ。」 そうすれば、膝から崩れ落ちる僕のところに、南ちゃんがきてくれて、慰めてくれるはず。そう思いながら僕は、人生で一番のガッツポーズを天に向かってかざしていた。なぜか僕は、悪役になるようになるように自分を追い詰めてしまうところがあるらしい。
by hatopoppoppo
| 2005-11-05 17:49
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