大学の先生に一人不思議な人がいるんです。別に風貌が変わってるとか、行動がおかしいとかではないんですが、授業中によく
「一回生の方が多いですからね、わかりやすい言葉を使って授業を進めていきますね。」
というんです。それがその先生の授業は大変わかりにくい。簡単な言葉を使って、授業を難しくしてるんですね。全てをひらがなで書かれるといささか読みにくい、これと同じ事をやってるようなもんですよ。またその先生のいう一言一言がなんというか神経を逆なでするんですね。その先生がしゃべった時に、クラスのため息と堪忍の緒が切れる音が聞こえてくるんです。
なぜこの先生はこのスタイルを選んだのか。先生を十幾年されてるわけですから、まぁ経験から学んでこうなったんだろうと考えると、生徒側に問題があったのかもしれない。暗澹たる気持ちになって耐える一時間半はふと考える時間を与えてくれるすばらしい時間です。先生の話が思い出せないので、復習をせざるを得ないなど学習意欲の新たなカンフル剤として効果的です。